もちろんご存じでしょうが、念のため

YZ系のエンジンのみならず、オイルドレンやオイルフィルターのボルトの締すぎや組み付け順のミスによりネジ山がナメかけてる部分がたまに見かけます。

YZ250Fの2013年までのオイルフィルターのカバー取り付けは3本ですが(セロー225やSR400も)下側のボルト(オイルフィルタードレンボルト)が段付きのタイプはカバーのボルト3本を締め付ける時には順番に気をつけて締めましょう。

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上の写真はその段付きボルトです
写真では判りにくいですがネジ山がナメかけてます。

そもそも、ボルトとナットは工具で緩めてしまえば通常は負荷無く工具無しでクルクル回して脱着出来るものです。
緩み防止のボルトナットを除きますよ

それが最後まで工具で回さないと外れないのは、ナメてるってことになります。

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今回のはカバー3本のボルト締め付けを仮組無しで上の2本から締め付け、最後にこの段付きボルトを締め付けた事によるものと思われます。
ぇッ⁈と思った方はこれで習得して下さいね。

今回はエンジンオーバーホールでしたので、ケースカバーを外した状態でナメたネジ山をタップで切り直してます。
タップを立てると必ずキリコが出ますのでケースカバーを外して作業するのを強くオススメします。

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さぁ、ではどうするのかってことですが
簡単です。
すべてのボルトを仮組みしてから締めれば良いんですが、まず段付きボルトをはじめに仮組み(2山分くらい)残りの2本も同じくらい仮組み

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この段付きボルトって太くなってる部分はOリングが接してますので、Oリングとボルトにはグリスかオイルを塗布して下さいね。

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仮組みが均等にできたら後はその段付きボルトから今度はカバーに接する位までまた仮組みします。(この仮組みの時にOリングが接します)。
最後にまた段付きボルトから規定トルク10Nmで締め付けて下さい。

これで完了です。

ここのカバーのボルト3本を閉めるのに3回に分けて締めてます←当然です!

また規定トルクの話です!
10Nmですよ!ほとんど皆さんここは締すぎてます。緩んだら…と心配なら是非トルクレンチを買って、規定トルクで締めて下さい。
できれば30Nmまで測れる奴が良いかなぁ〜

フロントフォーククランプの締め付けにも使えるし、クラッチスプリングのボルトにも使えるし…

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