年明けから作業してますYZ250Fのフルメンテナンスですが、エンジンを組み上げていってます！
シリンダーヘッドももちろんオーバーホールして、各部チェックしてきますが
バルブシートに虫食いの様な凹みが多数出来てました。
ここは通常、バルブが閉じてる時は密着して圧縮圧力がかかる部分です。
密着が悪いと圧力が逃げエンジンの出力が出なくなります。酷くなると、アイドリング不調やエンジン始動困難になっちゃいます。
その大切な部分が凹の虫食いになっちゃってしまいました。原因は恐らく湿気による腐食サビなんじゃないかなと思います。
モトクロスのバイクは走行後マフラーに栓をして洗車します。その栓をしっぱなしで保管しておくと湿気でサビてしまうんじゃないかと想像してます。
カーボン噛み込みって事も考えましたが、バルブが接しない部分も虫食いしてたんでサビ腐食かなぁと。
これを元に戻すなら、ヘッド交換→シートカット→擦り合わせのみ の順番です
ヘッド交換はヘッドがかなり高価なので、予算の都合もあり、今回はパス。次にシートカットですが、ウチにはシートカットのツールが無いので外注になっちゃいますがそれよりもどの位削ればこの虫食いが消えるかです。0.2mm位じゃないと消えないよ〜とか言われたら実際のバルブクリアランスは0.2mm以上狭くなります。シムタイプのYZはチョッと面倒になっちゃいます。通常の準備しているシムよりも薄いのを用意しないとダメだし、オーナーさんが変わり、別の方が整備すると？ん？ってなっちゃいますしね。なので、今回はバルブ擦り合わせのみで対処しました。完璧とは言えませんが、オーナーさんの使用用途には全く問題ないと思います。言わなければわからない、言ってもわからないレベルだと思います。
無事ヘッドも組み上がり、ヘッドボルトのネジ山にはモリブデングリスを塗布して規定トルクで締め付けます。
あとは、リンク周りのグリスアップして今日は終わり、明日はリアショックのオーバーホールかなぁ〜
